「CATVのネット回線(最大320Mbps)のアップロードが遅すぎて作業が捗らないので、いっそのこと最強の回線を手に入れて異世界最強。」みたいな展開を狙う話。
経緯
- イベント登壇や、オンラインミーティング、ファイルのやりとりなどする機会が増えた。
- なぜか自宅のネット回線はCATVのネットコースだったため、アップロードがクソ遅くて不満だった。
- Teams や Zoom が止まらないか心配だった。(たまに映像が乱れていた模様)
- イベント登壇で Youtube ライブをホストする機会があったが、高画質で配信ができなかった(高画質で配信できないとデスクトップ操作画面中の文字が読めない)
ダウンロードは速いのにアップロードがクソ遅い、これいかに。
申し込んだプラン
もともとキャリアにドコモを使用していたので、ドコモ光10Gプランを申し込みました。
プロバイダは「ぷらら」を選択しました。(ADSL時代に利用していたので)
毎月いくら支払うの?
基本プラン(ネット回線だけ)の料金は月額 7480 円です。
項目 | 料金 |
---|---|
10GタイプA(フレッツ光クロス) | 6980円 |
WiFi6 対応ルータ(レンタル) | 550円 |
合計 | 7530円 |
新規契約すると、「ペア回線」というプランに自動的に移行します。が、別に上乗せされるわけではなく、申込者のスマホ料金プランとネット回線のプランが合算されるだけになります。また、キャリア回線のほうでデータ量を使うほど割引になります。例えば、ギガライトを利用している場合は、データ使用量が月に1GB以上3GB未満であれば550円割引、3GB以上であれば1100円割引になるようになっています。しかも、個人ではなく家族1人1人に適用されるので、1人あたり最大1100円引きになることもあるようです。
ちなみに、事務手数料として初月は3300円かかりますが、工事費は無料でした。申し込んだタイミングが良かったみたいで、プロバイダのほうで「ドコモ光新規契約特典・工事費無料」が適用されていたみたいです。さらに、プロバイダサービス月額手数料に関しても、(ぷららの場合は)ドコモ光10GタイプAにセットでついているので実質無料でした。
別に、ドコモの回し者では無いですが、ドコモのキャリアを利用していればこのプランが一番お得?な気がします。
どのくらい速くなった?
このくらい速くなりました。(想像の64倍速かった)
ちなみに、自分の PC はギガビットのみ対応です。「じゃあ10Gプランの意味ないじゃねーか」と思う方、ご安心ください。新しくネットワークインターフェースを導入しました。購入したのは ASUS 製の XG-C100C です。
箱をあけてみると、本体とIOパネルみたいなものがついていました。
規格は PCI Express x4 です。PCI Express x16 レーンが1つ余っていたので、そこに設置しました。(この辺は自作PCで良かったと思った。てかマザボ古すぎ。。。)
ちなみに、この上のレーンにはグラボがささります。
これで10ギガビット対応になりましたので、再計測してみるとこんな感じになりました。
はい、優勝。
フレッツ光ネクストじゃだめなの?
フレッツ光ネクストでもいいと思っていましたが、単純に10倍の性能になるのと、700円程度プラスするだけで次世代のIPプロトコルが利用できるのが個人的に魅力的だったので光クロスにしました。もちろん10Gbpsなんて常時出るわけでもないことは知っていたので、1Gbps超えてくれればいいかなぁ程度には思っていました。
ちなみに、フレッツ光ネクスト(戸建て)は最大1Gbpsで6270円、フレッツ光クロス(戸建て)は最大10Gbpsで6930円です。
でもギガビット対応製品しかないじゃん
確かにそのとおりです。が、あえて10Gbpsに申し込むことで安定して1Gbps以上の速度が出ますので、製品の通信速度を限界まで引き上げることが出来ます。もちろん、パケットロスやノイズがあるので機器自体は 1Gbps も出ませんが、かなり速くなります。あと、複数の端末で利用しても混雑しにくいので安定した速度がでるのもメリットです。
iPhone X のスペックで試してみると、こんな感じです。
Apple で仕様を調べてみると、866Mbpsが最大のようなので、最大値の約73%の性能まで引き上げることができることがわかります。もちろん、接続先のサーバスペックや環境に依存しますが、十分な速度です。
自作PCでは10ギガビットに換装したので常時1Gbps以上で使用できます。(私が狙っていたのは、この常時ギガビット接続です)
結論
JCOMのネットコースからドコモ光10Gコース(フレッツ光クロス)へ乗り換えた結果、下りが約5.6倍、上りが約375倍になって優勝した。
1Gbps ちょっと出ればいいかなぁと思っていたら想像より出てたので非常に満足しています。これでイベントでのライブ配信が捗りそうです。
個人的に思ったことと注意点
色々調べていると「10Gbpsにしても意味ない」「一般人には必要ない」「10Gbpsなんて邪悪(危険)」「〇〇はやめておけ」などのネガティブワードをよく見かけますが、アフェリエイトリンクへの誘導がほとんどなのであまり当てになりません。個人的には、同時接続数が多かったり IPv6 に興味があったり、将来を見越して強い回線が必要だったり、あとは自宅でオンプレ環境を構築したりしているような逸般の誤家庭にはぴったりなプランだと思います。ただ、「ネット周りに詳しくない人」と「契約書を読めない人」にはおすすめ出来ません。
というのも、フレッツ光クロスでは IPv6 を使用するので、当然ですが IPv6 に対応していない Web サービス(例えば Yahoo や speedtest など)は利用出来ません。工事が完了した当日はしばらく IPv6 のみの接続になるので Google や Youtube といった一部のサイト以外への接続はできなくなります。(ちなみに Teams や Zoom なども使えません。)なので、よく「10G 契約したけどサイトが閲覧できない」という検索ワードが候補に出てくるのですが、IPv4 と IPv6 を知らない、もしくは契約書にかかれている注意書きを読んでいないのかなぁとか思ってしまいました。こういう話は専門知識がなくても配布資料に書いてあるので、クレームを付ける前に説明書とかは読んでほしいなとは思います。レンタルのルータ (XG-100NE) の場合は「データ通信」のランプが青く点灯していれば IPv4 でも接続できるようになります。(私の場合は工事が完了して約12時間ほどで接続できるようになりました。)
あと、よくある勘違いとして「10Gプランなら10Gbps出る」と思っている人がいますが、これは「最大速度(理論値、ベストエフォート)」であって常時出るわけではありません。実際には混雑具合や接続先サーバのスペックなどにもよるので、これよりも低い値が出ます。ぶっちゃけ、4G回線の速度では60~100Mbps程度ですが問題なく Web サイトや動画を閲覧できるので、10Gbps出なかったとしても1Gbps出れば十分速いです。(1Gbpsで遅いと言っている人は感覚が麻痺しているか、逸般の誤家庭の方の可能性アリ)