C#だけではマイクラMODをつくることができないため、Javaが必要です。Javaの設定方法に関しては様々な記事で紹介されているので省きます。
実行環境
- Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_211-b12)
- Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.211-b12, mixed mode)
- Java Development Kit 1.8.0_151
以上の環境が整っており、VSCode の拡張機能にてJava Extension Pack が導入されているとします。
1. Forgeのダウンロード
MODを動かすためには Forge が必要です。今回はバージョン 1.10.2 を使用します。Installerはマイクラのゲームディレクトリに、MDKは作業したいディレクトリに展開しておきます。中にはサンプルMODが入っているのでビルドすればすぐに導入できます。
2. Gradle のダウンロード
例えばバージョン1.10.2だとGradleのバージョンは2.14でビルドされているので、このバージョンをダウンロードしないといけません。
私は2.14-rc-6 で実行しましたが、問題なく動かせました。
ダウンロードできたら好きなディレクトリに展開し、そのパスで環境変数に設定します。できたらバージョンを確認します。
C:\Users\takun>gradle --version ------------------------------------------------------------ Gradle 2.14-rc-6 ------------------------------------------------------------ Build time: 2016-06-10 18:19:46 UTC Revision: cba5fea19f1e0c6a00cc904828a6ec4e11739abc Groovy: 2.4.4 Ant: Apache Ant(TM) version 1.9.6 compiled on June 29 2015 JVM: 1.8.0_151 (Oracle Corporation 25.151-b12) OS: Windows 10 10.0 amd64
これが表示されていれば導入完了です。
3. MODのビルド
展開したMDKファイル一式をVSCodeから開くとこんな階層になります。ちなみに、作業ファイル名は TakunoloMOD
にしてみました。特に意味はないですw
このままではビルドができないので、 gradlew.bat
というファイルを開いて編集します。18行目くらいに空いている行があるので、空いているところに次のような1行を追記します。ただし、Javaのファイルパスはバージョンにあわせてください。
set JAVA_HOME=C:\Program Files\Java\Jdkバージョン
次に、VSCode上でターミナルを開き、gradle build
と入力してビルドします。BUILD SUCCESSFUL と表示されればビルド完了です。
4. クライアントサーバでの実行
ビルドしたMODを実行するには次のコマンドを実行します。
gradle runClient
gradle による実行では gradle run
ですが、マインクラフトで動かす場合はサーバかクライアントかを選択する必要があるので注意してください。実行できると Example MOD が読み込まれているので、確認してみましょう。
ターミナルではログも表示されています。
5. おわりに
VSCode で環境を整えている記事が少なく、かなり苦戦しました。VSCode ではなく、EclipseだったりintelliJだったりの環境が多かったですが、それを頼りにするしかなかったです。あと、Gradleが盲点でした。まさかこれほど古いバージョンでビルドされているとは思いませんでしたね。
ようやく、MOD開発の第一歩を踏み出せたようです...。